絵本を読もう!4歳5歳からおすすめ冬のお話/保育士が選ぶ7選

おすすめの絵本
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こちらの記事は、各出版社のホームページを確認の上、可能な絵本のみ表紙画像を掲載しています。また、出版社のホームページに記載の通り、可能な絵本のみ表紙画像データをコピーして掲載しております。

4歳・5歳の子どもたちは、少しずつ考える力がついてきます。

周りのできごとを不思議に思い、「なぜ?」「どうして?」疑問が増えてくるのもこの頃。

また、周りの人の気持ちを感じたり理解することも増えてくるので「なんだか大きくなったな」と感じることも。

でも、それをうまく受け止めたり、消化してやりとりができるのはもう少し先です。

練習中なんですね。

なので、まだまだ甘えん坊になったりと、「赤ちゃん」と「お兄ちゃん・お姉ちゃん」の間をゆらゆら揺れ動いています。

そんな大きくなるための心の蕾を一生懸命育てている4歳5歳の子どもたち。

絵本で、たくさん心に栄養を注いであげたいですね。

絵本では、様々なジャンルのものを楽しんだり、絵本の中の人物の楽しい気持ち・悲しい気持ちなど感情の揺れのある絵本も味わえるようになっていきます。

「なぜ?」「どうして?」の疑問につながりやすい科学絵本などもおすすめです。

今回は、4歳5歳頃からおすすめの冬の絵本を、保育士の目線からご紹介します!

冬は、雪や氷など、冬ならではの楽しい自然があります。

また、冬にあったかいお風呂や風邪のお話などなど、生活に身近なお話の絵本を選びました!

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4歳5歳におすすめ冬の自然の絵本

まずは冬の自然に触れられるお話、3選です。

ふゆめがっしょうだん

冨成忠夫、茂木透=写真

長新太=文

発行所/福音館書店

発行日/1986(かがくのとも発行)・1990(かがくのとも傑作集)

福音館書店の月刊科学絵本「かがくのとも」から人気で選ばれた「かがくのとも傑作集」のひとつです。

木の新芽が、よーく見るとなんだか顔に見えてくる!

どのお顔が好きかな、これはなんの木かな?とおしゃべりがはずみます♪

絵本を読んでから、お散歩にでかけて木の芽探しをするのも楽しいですね。

冬はお花や木の実など、目立って自然を楽しむものはあまりありませんが、実は春に向けて準備をしている新しい命があります。

子どもたちにも「木の赤ちゃんだよ。あったかくなるのを待ってるよ。」などと声をかけると、わかりやすく親しみがもてますね。

自然の不思議を楽しくさりげなく伝えてくれる「かがくのとも」シリーズ、さすがです!!

長新太さんの歌のような軽快な文章と、大きくうつった木の芽の写真が見やすいですよ♪

ねっこぼっこ

ジビュレ・フォン・オルファ―ス作

秦理絵子・訳

発行所/株式会社平凡社

発行年/2005

ねっこぼっこは地面の中、木の根のそばに住んでいる妖精の子どもたちです。

秋から冬の間は眠り、春が近づくと、花や草やむしの手入れをして、虫たちと一緒に外の世界へ出かけていきます。

寒い冬も地面の中に、新しい生命がはぐくまれていることを、かわいらしい絵で伝えてくれます。

表紙は冬のシーンなので少しさみしい印象かもしれませんが、じっくりみてみると地中の中にしっかり根をはりめぐらせている力強さも感じられます。

この冬のシーンがあるからこそ、春・夏の鮮やかなページが一層華やかになります。

日本で出版されたのは2005年ですが、なんとドイツでは1906年に出版されたものです。ドイツで古典絵本として1世紀に渡り親しまれてきました。

100年以上前の絵本なんですね!びっくり!!

冬の寒い時期に、芽吹く春を楽しみにしながら読みたい絵本です。

ぽとんぽとんはなんのおと

神沢利子さく/平山英三え/
福音館書店/1980
画像は福音館書店ホームページより
画像出典の承認確認済。

おかあさんぐまと双子の赤ちゃんぐまが、冬ごもりをしています。

外は雪。

まだ外の世界を知らないこぐまは、外から聞こえる音を「なんのおと?」とおかあさんぐまに聞いていきます。

厳しい自然を描きながらも、子どもたちを優しく強く守るおかあさんぐまの答えにほっとします。

こちらも、寒い冬の次にやってくる春が待ち遠しくなる絵本です。

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4歳5歳におすすめ冬に読みたい絵本

あったかいお風呂や、手袋など、冬に読みたいおすすめの絵本です。

絵本に親しんできたら、少しずつ文章の多い絵本にも挑戦できますね♪

お話の世界をたっぷり楽しんでください!

おふろだいすき

松岡享子・作/林明子・絵/福音館書店/1982

おふろの大好きなぼくと、おもちゃのあひるのぷっかが、お風呂の中で動物たちに出会います。

黄色い背景が、見ているだけであったかいお風呂の世界に連れて行ってくれます♪

お風呂の中なんだけど、冒険に行っているような二人のお話に、わくわくしてしまいますよ。

子どもたちは、想像の世界が大好き

絵本の中の「ぼく」のように、想像力を働かせながら心の中の動物たちやお友達と遊んでいます。

この想像の世界をゆったり味わう時間は、子どもにとってとても大切な時間です。

想像力が豊かになり、ゆくゆくは「創造力」となり生きる力になっていきます。

また、「おかあさん」の存在もポイントです。絵本の中で顔はでてこないおかあさん。

少しだけ戸を開けて「あったまった?」と聞いたり、タオルでくるんで体をふいてくれたりする「おかあさん」は、子どもの想像の世界を邪魔せず、でもいつでもかえってこられるように、そばで見守っている存在です。

子どもたちの心強い味方ですね。

絵本を読むのは、想像の世界の入り口にとてもおすすめですよ~♪

てぶくろがいっぱい

フローレンス・スロボドキン文/ルイス・スロボドキン絵/三原泉・訳/偕成社/2008

赤いてぶくろを持つ双子ネッドとドニーのお話です。

ある日、手袋をなくしたドニーはお友達のお家に探しにでかけます。

ちゃんと手袋は見つかるのですが、「双子が赤い手袋をなくした」という噂は街中に広まって、双子の家に次から次へと落とし物の赤い手袋が届き始めます。

みんなが落とし物のてぶくろを持ってネッドたちのお家に届けにくる様子は思わず笑ってしまいますよ!

手袋が本当の持ち主にかえるようにネッドが考えたアイディアも面白くて、続きがどうなるのかひきつけられます

ネッドやドニーの住んでいる街の人の温かさが心地よいお話です!

ぼくびょうきじゃないよ

角野栄子さく/垂石眞子え/福音館書店/1989(こどものとも傑作集1994)

主人公のケンは、明日いとこのお兄ちゃんと釣りに行くという大切な予定があるのに、風邪をひいてしまいます。

「びょうきじゃないのに」と、ぷんぷん怒りながらベッドで寝ていると、間違えてくまのお医者さんが往診にやってきて…。

くまのせんせいが教えてくれる「くましきうがい」は楽しくて、我が家でも子どもたちが唱えて遊んでいました。

何度も道を間違えて来てしまうおっちょこちょいのくま先生ですが、ちゃんとケンの病気を一つずつ治していってくれます。

垂石眞子さんの絵が、大きくて優しくてちょっとおっちょこちょいのくま先生に親しみを持たせてくれます。

風邪をひいた時、こんな先生がお家に来てくれたらいいのになぁと思ってしまいますよ。

上の写真は1989年「こどものとも」版です。「こどものとも傑作集」として1994年にハードカバーで出版されています。

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4歳5歳におすすめお正月らしい干支の絵本

お正月に、年賀状などで干支に興味を持った子もいるのではないでしょうか。

干支ってなに?なぜこの順番なの?知ると楽しいですよね。

読みやすい干支のお話をご紹介します。

十二支のはじまり

「十二支のはじまり」

岩崎京子・文/二俣英五郎・画/教育画劇/1997

干支がどのようにして決まったのかのお話です。

物語として読みやすく楽しいですよ。

ただ干支を覚えるだけでなく、このような背景も知っていると楽しく覚えやすいですよね。

身近なものに興味や疑問を持ち始める4歳さん。

干支に興味を持ったらぜひ読んでみてください。

どうしてねずみが一番なのか、どうしてねこは干支にいないのかも教えてくれますよ♪

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4歳5歳におすすめの冬の絵本、まとめ

4歳5歳におすすめの冬の絵本、7選をご紹介しました!

冬の自然の出てくる絵本

  • 「ふゆめがっしょうだん」冨成忠夫、茂木透=写真/長新太=文/福音館書店/1990
  • 「ねっこぼっこ」ジビュレ・フォン・オルファ―ス作/秦理絵子・訳/平凡社/2005
  • 「ぽとんぽとんはなんのおと」神沢利子さく/平山英三え/福音館書店/1980

冬に読みたい絵本

  • 「おふろだいすき」松岡享子・作/林明子・絵/福音館書店/1982
  • 「てぶくろがいっぱい」フローレンス・スロボドキン文/ルイス・スロボドキン絵/三原泉訳/偕成社/2008
  • 「ぼくびょうきじゃないよ」角野栄子さく/垂石眞子え/福音館書店/1994

干支の絵本

  • 「十二支のはじまり」岩崎京子・文/二俣英五郎・画/教育画劇/1997

考える力や想像する力がついてくる4歳5歳の子どもたち

絵本を読んで、ぜひお話の世界を一緒に楽しんでください♪

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