気づけば、入学までもう少し!
という入学前のお子さんやお家の方、新しい小学校での生活に、わくわくドキドキしているでしょうか。
でも、初めての小学校生活、なにかと心配事や不安も…。
うちの子、まだひらがなが書けないの…。小学校で困るんじゃないかな。大丈夫かな。
ひらがなが書けない時にしておいたほうがいいこと・できることはあるのかな?
がらりと環境が変わる新一年生は、気になることや悩みごともでてきますよね。
特に心配なひらがなのこと。
また小学校入学前までにしたほうがいいことを、保育士や現役小学生ママの視点から、お伝えします♪
小学校入学前、ひらがなは書けないとだめ?!
まず結論からいうと、「ひらがな書けなくても大丈夫!」です。
我が家の子どもたちの小学校の入学のしおりにも「入学前に焦ってご家庭で文字を教え込む必要はありません。」と書いてあります。
小学校1年生の国語の授業は、まず鉛筆の持ち方から始まります。
姿勢よく、しっかり椅子に座って、鉛筆はこう握って…。というところからスタート!
簡単なひらがなから順に一文字ずつ教えてくださいますよ。
入学前に字が書ける子は、けっこう多いですよね。
でも、学校では1マスを四つにくぎって、マスの中でもどこを通るのか、書き順はどうなのか、という細かいところまで教えてくれます。そのため、入学前から字が書けても、宿題のプリントは直しだらけ…なんてこともよくあります。
なので、入学前に字が書けないからといって、あせって教え込む必要はありません。
我が家の次男は、自分の下の名前、3文字だけ書ける状態で入学しました!
約一年たった今では、ひらがな・カタカナ・漢字まで、学校で習った字を書いていますよ。
ちなみに、我が子の小学校では、連絡ノートを書くのはひらがなを習い終わり学校生活にも慣れた1学期半ばころからでした!それまでは、お手紙で持ち物や時間割を知らせてくださっていました。
ひらがなが書けない…心配な時は、先生に伝えておこう!
先ほどのような対応をしてくださる小学校がほとんどです。
ただし、学校によってはすぐに子ども自身で連絡帳を書きましょうと指導される小学校もあるよう。おそらく、「書ける子は書きましょう」という指導ではないかと思うのですが、そういうこともあるかもしれません。
もしも心配な場合は、担任の先生に事前に伝えておきましょう。
入学式の日に直接「まだひらがなが書けず心配です。大丈夫でしょうか。」と声をかけておくと、フォローしてくださったり、お手紙を配るなど対応してくだいますよ。
入学式の日が難しければ、連絡帳に書いて持たせてもいいですね。
入学前、ひらがなが書けなくても字に興味を持とう!
ひらがなは無理に教えなくてもいいのね!
でも、なにもしなくてもいいのかな?できることはある?
字に興味を持てるといいですね。
字に興味・関心を持てていると、学校での学習のスタートもうまくきることができます。
年長さんの間は、この興味・関心を育てましょう。
「教えなくちゃ」「読めるようにしなくちゃ」という大人の焦る気持ちは、子どもたちも敏感に察知しやすいです。
遊びの延長で、「字が読めると楽しそう」「便利だな」と思えるような声掛けができるといいですね!
「あれは〇〇くんの〇の字だね!」「お友達の□ちゃんと△くんの字は、似てるけどちょっと違うね。どこが違うかな?」など、身近な自分の名前やお友達の名前から、字に興味が持てるような声掛けをおすすめします。
入学前、名前はひらがなで読めるようにしておこう
「家庭であせって文字を教え込む必要はない」と入学前のしおりで教えてもらっていましたが、「ひらがなで自分の名前は読めるようにしましょう」ということも書かれていました。
体操服や上靴、上着や文房具など、お友達とよく似た持ち物が多くなります。
自分で持ち物の管理ができるようにお名前は読めるようにしておきましょう。
読めない・書けない時のひらがなに興味を持つきっかけ遊び
字に興味を持つきっかけになる遊びをご紹介しますね♪
同じ字探し
ドライブ中に、車の窓から「あ」の文字ばかり探す。
好きな絵本から主人公の名前の「〇」だけ探す。などです。
子どもが一文字でも読むことができると遊べます。
ひらがなではないですが、応用編としてドライブ中は数字でやっても楽しいですよ。
段々難しくして「赤い字の“か”だけ。1番に見つけた人が勝ち~」とすると盛り上がります。
2文字の言葉探し
例えば「あ」のつく2文字の言葉って、なにがあるかな?というクイズです。「あり」「あめ」「あか」など子どもたちが考えてこたえてくれます。
この遊びの中で子どもたちは「あり」は「あ」と「り」の二文字でできているんだ!と発見します。大人では当たり前のことですが、この「何文字」というのはひらがなを覚える前の子どもたちには意外と難しいです。
「あ・り」と指を折って数えながら読むとわかりやすいですよ。
2文字を3文字にしたり、大人は5文字にしてどちらが先に考え付くかの競争にしても盛り上がります。
言葉に興味を持ち始めた5~6歳児さんとやると盛り上がります!
一生懸命考えて次の日に「せんせい、あったよ!」と教えてくれる子もいましたよ。
逆さ言葉クイズ
単語を逆から読んで「なーんだ?」とクイズにします。
はじめは2文字からはじめるといいですね。
慣れてきたら、「トマト」「しんぶんし」などの上から読んでも下から読んでも同じものや、「かさ」「さか」など、逆さにすると意味がかわるものもまぜます。
「おもしろい!」と子ども自身が気づくと言葉やひらがなにさらに興味がわきます。
しりとり
「“〇”のつく言葉探し」ができるようになったら、しりとりにも挑戦!
まだ語彙も少なく難しいときは、ヒントをだしながら遊ぶといいですね。
カルタ
絵がわかりやすいカルタなら、字の読めない幼児さんでも遊べます。遊ぶうちに楽しくひらがなに触れることができます。
ひらがなに興味を持ったら、次にすること
興味が出て、自分で書きたい気持ちが高まってきたら、さりげなくサポートを。
まずは大きめの紙やノート、えんぴつ、姿勢よく書くことのできる机などを準備しましょう。
「どうやって書くの?」と聞いてきたらチャンス!チャンスを逃さないようにいつでも書いて遊べるように準備しておきます。
ひらがな表を見やすいところに貼っておいてもいいですね。百均でも手に入りますよ。
見よう見まねで書きたがることも多く鏡文字などになることもありますが、まずは「書きたい!」意欲が大切なので、直すよう無理強いはせず見守りましょう。
もしも伝えられそうだったら「この順番で書くとかっこよく書けるよ」と書き順も伝えられるとベストです。が、こちらも無理せずまずは書くことを楽しめるといいですね♪
鉛筆で書くことに慣れてきたら、少しずつ正しい書き順などを伝えていきましょう。
やっておくといい入学前準備
他に、入学前にやっておいたほうがいいことやできるようにしておいたほうがいいことについてまとめてみます!
通学路を歩いてみよう
通学路を知り歩いてみましょう。
信号のルール、車が見にくい十字路、車がよくとまっていて影になる場所など「ここは気を付けるポイントだよ」という場所を教えてあげると安心ですね。
「ピーポくん110ばんの家」というポスターのあるお家はもしもの時に駆け込めるお家ですので、確かめておきたいですね。児童館などがあれば、けがや地震・トラブルなどなにかあった時に頼れるように遊びに行っておくといいですよ。
また、子どもの足で何分くらいかかるかを知っておくことも大切。朝お家を出る時間や帰宅時間の目安になります。
長男が入学したての頃、余裕を持って送り出しているはずなのに、なぜか学校につくのはギリギリということが判明しました…!
え、どうして?
こっそりついていってみると、道のミミズを観察したり、警備員のおじさんと話し込んだりと優雅に登校していたので、登校時間を早めました(笑)
通学に慣れるまでは、親も子もドキドキですね💦
1カ月もすると慣れてきますよ!
ランドセルを背負って歩いてみよう
ランドセルのベルトを調節して、中に物を入れて背負ってみましょう。
新一年生の子の体にはランドセルは大きくて慣れるまでは扱いずらいもの。少しでいいので慣れておくと安心です。
入学式では桜が散ってしまっていることもあります。
桜が満開な春休みに、ランドセルを背負って公園で記念撮影をするのもいいですよ♪
子どもと新しい持ち物の準備をする
新しいピカピカの文房具やランドセルは、わくわくしますよね。
持ち物は、できる範囲でお子様と一緒に選ぶのがおすすめです。
嬉しい入学ですが、どの子も少なからず不安や心配な気持ちがあるはず。
そんな時、お家の人と選んだ持ち物は愛着もわくし、自分の好きな色や柄だったらパワーもわきますよね。
また、一緒に準備することで、自分の持ち物とわかったり、使い方も知ることができます。
記名できるものはしておく
入学式に持ち帰る持ち物は、教科書などの記名しなければいけないものがたくさん!特に「お道具箱」の中身は細かいものが多く大変です。しかも学校に持たせるまでの日数もあまりありませんでした。
普段着る洋服や事前に準備できる文房具など事前に記名できるものは入学式前までに記名しておくことをおすすめ!
「お名前シール」や「お名前スタンプ」などを上手に使いましょう♪
学用品の収納場所を検討する
ランドセルの置き場所を確保しましょう。
また、週末には体操服や上靴、給食着も持ち帰ります。
1年生では絵具セットやピアニカも使用します。
ひとまずそれらのものがひとまとめにして置ける棚やワゴン、コーナーなどがあるといいですね。
また、学年があがるにつれて習字セットや裁縫セットなど、必要な用品も増えていきます。
新たに棚などを購入する場合は、高学年になってからの持ち物も入る大きさのものにすると後から追加で棚を設置しなくてすみますよ。
小学校生活を楽しみにする
叱る時に「そんなことしていると小学校に入れないよ」「先生に言うよ」などの言葉はNG!不安やプレッシャーになり、小学校が怖いところになってしまいます。
入学後の新生活をどんなに楽しみにしている子でも、少しの不安はあるはず。
小学校が「楽しいところ」と期待をもって入学できるように、「お友達がたくさんになるよ」「新しいことたくさん覚えられるよ」「給食おいしいんだって」など、前向きになれる言葉をかけ楽しみになるようにしましょう。
我が家の長男は、環境の変化に緊張していました。私自身が小学校の時の話をすると、「お母さんもドキドキしながらいったんだ!」と楽しみにできるようになりました。
「ママは1年1組だったよ。」「給食の冷凍みかんがおいしかったな~。」「中庭でうさぎを飼ってたんだよ。」など、イメージしやすい具体的な話がいいですよ♪
4・5月の予定はゆったりめにする
予想以上に疲れる新生活。特に一年生は新しい友達に勉強に生活にと、緊張でお家に帰ってお昼寝してしまう子もいます。
学校の先生のお話では、春は給食中にうとうとしてしまう子もいるんだとか。
慣れるまでは、ゆったりできるスケジュールにして疲れをとってあげたいですね。
自分でできるかな?生活習慣
学校から、自分でできるよう少しずつ練習をしましょうと言われたことです。
- よく寝て朝食をしっかり食べる。
- 名前を呼ばれたら「はい」と返事をする。
- 自分の名前を言う。
- 話を最後までしっかり話す。
- 食事や着替え・後片付けが時間内にできる。
- 靴を左右正しく履く。
- ハンカチ・ティッシュを身に着ける。
生活習慣や身だしなみですね。改めて聞かれるとちょっと耳が痛い項目もあるでしょうか…。
この項目ができていたら、間違いなくピカピカの一年生です☆
ひらがな書けないけど大丈夫?したほうがいい入学前準備まとめ
入学前のひらがなについて
- ひらがなは書けなくても大丈夫!
- 自分の名前は読めるようにしておく
- 書けなくても、字に興味や関心を持つ
- 遊びで言葉や文字への興味を広げる
- 興味を持ったらいつでも書いたり、教えてあげられるように準備をしておく
そのほかの入学前準備
- 通学路を歩く
- ランドセルを背負って歩いてみる
- 新しい持ち物を親子で一緒に準備する
- 記名できるものはしておく
- 学用品の収納場所を検討する
- 小学校生活を楽しみに待つ
- 4・5月のスケジュールはゆったりめにする
- 生活習慣を整える
ドキドキの新一年生。子どもたちの気持ちに寄り添い、今できることをして楽しみに待ちましょう!
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